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一日がかりにしないフライパン作り置き
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- Bila Cook 編集部
作り置きをしようとして、休日の午後を丸ごと使い、洗い物だけ残して疲れてしまうことがあります。平日を少し楽にする目的なら、料理を何品も完成させる必要はありません。一つのフライパンで、後から別の料理に変えられる下ごしらえを二、三種類作るだけでも十分です。
フライパン作り置きの良さは、道具を増やさず、加熱の順番を工夫できる点にあります。ただし、食材をすべて同じタイミングで炒める方法ではありません。火の通り方と保存後の使い道を考え、短時間で仕上がる順に進めます。
先に決めるのは「使い方」
始める前に、作ったものをどこで使うかを三つだけ決めます。例えば、玉ねぎときのこの炒め物は朝の卵料理、昼のパスタ、夜のスープに使えます。鶏肉やひき肉は、丼、炒め麺、サラダの具などに分けられます。一品を完成品として固定しないので、味に飽きにくく、予定が変わっても使い切りやすくなります。
同じ日に使う食材を並べたら、水分が多い野菜、肉や魚、葉物の順に分けます。きのこや玉ねぎは先に炒めて取り出し、次に肉を十分に加熱する流れです。肉の後に野菜を入れるなら、生肉の汁が残っていないかを含めて衛生管理し、野菜にも必要な加熱を行います。清潔な完成品を混ぜ戻す工程とは区別します。生の肉や魚に触れた箸、皿、まな板を、加熱済みの食材に使い回さないことも忘れません。
準備は十五分で区切る
長時間続けようとせず、最初から「ここまで」と終点を決めます。保存容器を二、三個、ふたを外した状態で置き、冷ますための場所も確保します。食材を切る間にフライパンを温める必要はありません。慌てて加熱を始めるより、切るものを終えてから火をつけたほうが、焦がしにくく安全です。
一回目は香りの出る野菜から始めます。油の量を控えめにし、塩だけ、または何も味を付けずに取り出すと、後の料理に合わせやすくなります。次に肉や魚介を加熱する場合は、中心まで十分に火が通るよう、厚みのある部分を確認します。色だけで判断しにくい食材もあるため、製品の表示や必要に応じて温度計を参考にします。
肉を加熱した後のフライパンに、すでに火の通った野菜を戻して長く煮込む必要はありません。水分が出て食感が変わるため、食べる直前に合わせる余地を残すほうが扱いやすくなります。卵は保存向きの炒り卵にするより、食べる日に焼くほうが好みなら、その選択で構いません。
一度に仕上げない献立にする
作り置きの時間を短くしたいときは、主菜と副菜を同時に完成させようとしないことも大切です。例えば、炒めたひき肉は少量の塩だけで保存し、食べる日はトマト缶と合わせてソースにする、しょうゆと生姜で丼の具にする、と決めておきます。玉ねぎやきのこも同様に、温め直してから調味料を加えれば、同じ下ごしらえでも食卓の印象を変えられます。
フライパンが一つなら、調理済みの食材を清潔な容器へ移してから次の食材を加えます。生肉を扱った後に加熱済み食品へ切り替える場合は、見た目の汚れだけで判断せず、器具が安全に洗えるまで冷まして適切に洗浄します。拭いただけで清潔になったとは考えません。手順を増やさないために衛生を省くのではなく、区切りのよい場所で道具を整えるほうが、結果として慌てずに済みます。
保存は「冷ましてから、迷わずしまう」
熱いままふたを閉めると水滴が付きやすく、食材も冷めにくくなります。浅い容器に広げる、量を分けるなどして、湯気が落ち着いたら冷蔵庫へ移します。室温に長く置きっぱなしにしないよう、片づけを後回しにする日は作る量を減らすほうが安全です。保存できる日数は食材や家庭の冷蔵状態で変わるため、作った日を記し、見た目やにおいに違和感があれば食べない判断をします。
翌日以降に使う分は、一回に食べる量ごとに分けておくと、何度も出し入れせずに済みます。温め直す料理は全体が十分に熱くなるまで加熱し、食べ残しを同じ容器へ戻さないようにします。小さなルールですが、作り置きを気軽に続けるための土台になります。
冷凍する分があるなら、冷蔵で使う分と最初から分けておくと判断が簡単です。容器や袋に中身と日付を書き、平らにして冷ますと、必要な量だけ取り出しやすくなります。解凍後に何を添えるかまで決めなくても構いません。ご飯、麺、パン、汁物のどれに合わせるかを食べる日に選べる余白が、短い作り置きを続けやすくします。
使い切れない週は量を減らす
作り置きが残りがちなら、味付けではなく量が多すぎるのかもしれません。次回は肉を一パック全部使わず半分にする、野菜を一種類にするなど、工程を減らしてみます。フライパン作り置きは、休日の達成感を作るためではなく、平日の一食目を早く始めるための準備です。自分の生活で食べ切れる量に収めることが、いちばん無理のない形になります。
フライパンに入る量より保存できる量で決める
一度に炒められるからといって、その全量を作り置きにする必要はありません。出来上がった分を浅く分けて冷やす場所と、適切に保存できる容器を先に確認します。加熱を二回に分ける場合も、第一回の料理を大皿に積んで次の作業の終わりまで待たせず、保存の段取りを進めます。
調味の薄い下ごしらえでも、食品の安全な保存条件は変わりません。後でソースを加えるから長く置けるとは考えず、作った日と加熱済みであることを記します。使う時は必要量を取り出し、中心まで十分に再加熱してから仕上げます。